2001年に始まり、毎年春に日本未公開の最新イタリア映画を紹介してきた「イタリア映画祭」。大阪では6月 5日(土)~6日(日)に大阪・ほたるまちのABCホール(阪神「福島」・JR「新福島」から徒歩5分ほか)で開かれる。主催:イタリア文化会館、朝日新聞社、イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ。
リアル会場のABCホールでの上映ラインナップは下記の通り。すべて日本語字幕付き。上映は各回入れ替え制で、開場は上映20分前。定員150人(収容率50%)。
6月5日(土)
★12:15~「靴ひも」(2020/ダニエーレ・ルケッティ監督/100分)1980年代初頭のナポリ、仲睦まじく暮らしてきた4人家族が、夫が浮気を告白したことで……。ヴェネチア国際映画祭オープニング作品。※上映後に野村雅夫さん(FM COCOLO DJ)によるトークショーを予定。
★15:15~「私は隠れてしまいたかった」(2020/ジョルジョ・ディリッティ監督/120分)。20世紀素朴派の重要な画家アントニオ・リガブエの数奇な生涯をたどる。主演のエリオ・ジェルマーノが圧巻の演技で、ベルリン国際映画祭「最優秀男優賞」受賞。
★17:55~「我らの父よ」(2020/クラウディオ・ノーチェ監督/121分)1976年ローマ、自宅前でテロリストに襲撃された父を目撃し、心に傷を負った10歳の少年は……。主演のピエルフランチェスコ・ファヴィーノが、ヴェネチア国際映画祭「最優秀男優賞」受賞。
6月6日(日)
★11:00~「こどもたち」(2020/ジュゼッペ・ボニート監督/97分)イタリア映画祭でおなじみの人気俳優コルテッレージとマスタンドレアが、子育てに奮闘しながらも翻弄される夫婦を演じるコメディー。
★13:40~「泣いたり笑ったり」(2019/シモーネ・ゴダノ監督/100分)裕福でオープンマインドだが利己的な家族と、保守的な価値観を持つ労働者階級の家族が海辺の別荘で一緒に夏の休暇を過ごすことになったが……。LGBTQを題材にしたコメディー。
★16:00~「もしも叶うなら」(2019/ジネヴラ・エルカン監督/100分)両親が離婚し、母とパリで暮らす3人の兄妹が、休暇でローマに住む父を訪れることに……。女性監督のデビュー作でロカルノ国際映画祭「ピァッツァ・グランデ」オープニング上映作。
★18:20~「悪の寓話」(2020/ディンノチェンツォ兄弟監督/98分) ローマ郊外に住む一見、普通の家族の日常が徐々に壊れていく群像劇。ベルリン国際映画祭「最優秀脚本賞」受賞作。
【前売り情報】5月29日(土)から、あさチケで発売予定。
前売り1回券:一般 1,400円/学生 1,100円(日時指定・全席指定)
当日1回券:一般 1,700円/学生 1,400円(日時指定・全席指定)
※前売り券が完売の回は、当日券は販売しない。
おうち時間で楽しめるオンライン上映
オンライン上映は新作と過去作の2部制で有料配信。下記の期間で日本国内でのみ視聴可能(一部の作品に視聴者数や購入期間の制限あり)。
【第1部:新作】6月13日(日)まで、リアル会場で上映する7作品と次の3作品が有料で視聴できる。
- 「ソーレ-太陽-」(2019/カルロ・シローニ監督/102分)赤ちゃんを売るためにイタリアに来た妊娠7カ月のポーランド人女性が、貧乏な青年と出会い……。親子関係や親になることを問いかける、養子縁組と人身売買についての物語。ヴェネチア国際映画祭での受賞を皮切りに世界約40カ国の映画祭で上映され、ヨーロッパ映画賞では「最優秀長編初監督賞」を受賞した。
- 「憎むなかれ」(2020/マウロ・マンチーニ監督/95分)ユダヤ人とネオナチの予期せぬ出会いと関わりを通して憎悪の連鎖や償いについて描く。
- 「略奪者たち」(2020/ピエトロ・カステッリット監督/109分)相反する社会的背景を持つローマの二つの家族の出会いと衝突をブラックな笑いで包む。名優セルジョ・カステッリットを父に持つ1991年生まれの監督デビュー作で、ヴェネチア国際映画祭「オリゾンティ部門の脚本賞」受賞。
【第2部:過去作】6月17日(木)~7月18日(日)。ラインアップは近日発表。
詳しくは公式サイトで確認を。http://www.asahi.com/italia/
電話での問い合わせはハローダイヤル:050-5542-8600